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【導入事例】大塚農場「大川戸事業所」

設置したきっかけ

地球温暖化が進み気温が上昇することで、穀物生産力の低下や冷房等の消費エネルギー増加によるエネルギー不足等を招くことを心配している。

実際に年々暑くなる夏場の農作業で地球温暖化による影響を身をもって感じる中で、地球温暖化対策のためにも、農業生産とエネルギー生産を両立させるソーラーシェアリングが必要だと感じた。


設置した場所は、酒々井アウトレットパークの最寄りに位置し多くの方の目に触れやすい場所にあり、また、成田空港からも近いため、海外の方にも見やすい立地環境にある。


今後ソーラーシェアリングの技術を国内及び世界へ普及させるための”展示場”として最適だと思ったから。


設置しよかったこと・苦労したこと

良かったこと

見学にきた方々が、新しい農業の未来を感じてくれたこと。


苦労したこと

千葉県初の水田でのソーラーシェアリングのため前例がなく、農業委員会及び土地改良区との協議及び説得、また、申請書類の作成等に苦労した。


設備概要

発電所名          大塚農場「大川戸事業所」

所在地          千葉県印旛郡酒々井

所有者          大塚 洋一

発電出力          12.24(kWp(DC))

発電量          18,000(kWh/年)(直近1か月の発電量×12ヶ月による見込)

電気の使途        東京電力への全量売電

パネル          カナディアンソーラー社製 255W×48枚

架台           フルアルミ製ソーラーシェアリング架台

          基礎となるスクリュー杭とアルミ製ソーラーシェアリング架台をボルト

          で結合し、架台を組立て

          ※水田で水に触れるためアルミ製を採用

基礎           スクリュー杭(1,800㎜)を地中1,500㎜まで打込み

地目           田

耕作物          稲(米粉用のコメ)

設置面積          224㎡

設置費用          500万円

発電開始日        2015年7月

特徴           ・水田は、拓けた土地にあって周囲に太陽光を遮るものがないため日当           たりがよく、また、元々土地が平坦になっているため、ソーラーシェア           リングを設置するのにも適している。

          ・夏場の温度上昇は、太陽光発電の発電効率を下げてしまい悪影響だ

          が、水田ソーラーシェアリングは、水田にはってある水のおかげで空中

          の太陽光パネルの温度上昇を抑え、(サーモグラフィで測定したところ、

          地上より約5度低くなるときもあった)、太陽光発電の発電効率にとって

          非常によいと言える。

          ・東京大学の研究室や農業専門家らによる、ソーラーパネル設置による日

          照と温度、及び、稲の生育における実証研究を行っており、今後発表して

          いきたいと考える。

          ・ソーラーシェアリグの他にも、農水省が奨める「環境保全型農業」へ

          取り組み、持続性の高い農業を実施している農業者であることを認める           「エコファーマー認定」を得たり、千葉県が農薬や化学肥料の使用軽減に           取り組んだ作物であることを認める「ちばエコ農産物」の認定を得たり           と、様々なことに実践している。


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