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農地以外の事例:高木庭園ソーラーシェアリング(パーゴラソーラーシェアリング)

更新日:2019年11月27日

設置したきっかけ

いすみ市のNPO法人が環境省「平成25年度地域主導型再生可能エネルギー事業化検討委託業務」の採択を受け、そのコーディネータになったこと、及び再生可能エネルギーを活用する会社を設立したことがきっかけ。

庭を活かすための施設として、パーゴラ(住宅の軒先や庭に設ける、藤棚に代表される日蔭棚)をイメージして太陽光パネルを設置したいと思った。

日陰と立体的な景観を設けて、人が集まって交流できる場所が欲しかった。 自然エネルギーによる発電ができればよりよいと思った。

設置してよかったこと・苦労したこと

良かったこと

  • 上空にパネルがあることで、日差しの強い日でも日陰ができて快適に過ごすことができ、庭でBBQを楽しんだり人が集まって交流できる魅力的な場所になった。

  • 農地ではなく庭先において、『ガーデニング&コミュニケーションスペース&太陽エネルギー』という新しいソーラーシェアリングの方式を提案。”タカギ式シェアリングガーデン”

  • 庭先で設置するため、見た目の印象も非常に大事にしている。例えば、単管パイプの塗装、ジョイント部分にすっきりと見える『かん太』を使用、ケーブル周りの処理、PCSの設置場所を人目を避けて設置、その他、つる植物を這わせたり手入れされた鉢植えを配置するなど、ガーデニングと一体化したお洒落な空間になるよう工夫をしている。

  • カフェやレストランのオーナーから問い合わせをいただいており、新しい空間利用の形の可能性が期待できる。

  • いすみ市を舞台にした映画のロケ地に使用されたことがある。

苦労したこと

  • 空間をより広く使いたいと考え、設置高を地上3.5mと通常の設計より高くしたため、設置の際に足場を組んだりと大変で苦労した。

  • 設置場所が住宅地内で搬入経路が狭かったため2tトラックが通れず、単管パイプやパネル等の資材を逐一軽トラックに移し替えて搬入するしかなく、パネル枚数もそれなりに多いためこの作業がかなり重労働で苦労した。

  • 設置パネルの枚数が多く、横に渡した単管パイプに若干たわみがあるが、許容範囲で特に問題はない。

  • ケーブルやパワーコンディショナーはなるべく見えないようにしたかったので、ケーブルを地中に埋設した。その際、クチナシの根が切れて成長が悪くなった。(メンテナンスについて)

  • パネルは季節に合わせて稼動時間のプログラム設定を微調整する必要がある。

  • 庭だからネジのゆるみなど自分でこまめにメンテナンスすることができるのはよい。


設備概要

発電所名        高木庭園ソーラーシェアリング(パーゴラソーラーシェアリング)

所在地        千葉県いすみ市弥正

所有者        いすみ自然エネルギー株式会社

発電出力        10.08(kWp(DC))

発電量        12,000(kWh/年)

電気の使途      東京電力への全量売電

パネル        アメリソーラー製70W×144枚

架台         Φ48.6の溶融亜鉛メッキ単管パイプを使用

基礎         一部:埋め込み、アンダープレートの混合基礎

地目         宅地

設置面積        100㎡

設置費用        非公開

発電開始日     2015年3月

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