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【導入事例】山形県ワラビソーラー発電所

更新日:2019年11月14日


ワラビソーラー発電所
©ワラビソーラー発電所

「山地80%以上の日本でのソーラーの設置場所は、山地を削るか農地を利用するかになってきている。地域分散で小規模の農地にソーラシェアリングを行うのが一つの方法。エネルギーの地産地消にもなる。」 日本の太陽光発電の在り方、エネルギー消費の在り方に確かなビジョンを持ち、そのビジョンに向かって突き進む人物が山形にいる。 秋葉慶次氏、山形県でサクランボや水稲栽培を営むれっきとした個人農家だ。 今回紹介する「ワラビソーラー発電所」は秋葉氏が所有する「東根田んぼソーラー」に続く2機目のソーラーシェアリングサイトだ。 寒冷地帯の太陽光発電所にとって積雪は無視できない課題、秋葉氏は「東根田んぼソーラー」での教訓を活かし、「ワラビソーラー発電所」では手動による可変式パネルを採用、これにより冬の雪害を防ぐほか、夏場はより効率的な発電が期待できる。 また、今回の計画地は長年遊休農地であったが、ソーラーシェアリングをきっかけに耕作が再開された。 東根田んぼソーラー」でソーラーシェアリングを導入して良かった点に「人とのつながりが増えたこと」を上げた秋葉氏。この「ワラビソーラー発電所」設置の際には建築等を学ぶ大学生と協力したというエピソードもあるそうだ。 積極的に自然エネルギーの普及に取り組む秋葉氏だが、「地元の農家にも後に続いて欲しい」と言葉をこぼす。 ソーラーシェアリングはその地域の農業委員会からの許可が下りるかが大きな壁となっている事例も散見されるが、その地域で風穴が開けば普及していく可能性が大いに期待できる。 秋葉氏に続きこの地域を挙げて自然エネルギーのムーブメントが起こることを願ってやまない。


ワラビソーラー発電所

ワラビソーラー発電所

設置したきっかけ

長年使われていない遊休農地があったこと。


設置してよかったこと苦労したこと

【良かったこと】

遊休地の活用・地元貢献につながる可能性あり

【苦労したこと】

夏休み返上で作業したため、疲れた


トラブルやメンテナンス

雪による不測のパネルの回転


設備概要

発電所名        ワラビソーラー発電所

所在地         山形県東根市羽入四ツ屋新田3441

所有者         秋葉慶次

営農者         秋葉慶次

発電出力        49.5 kW (AC) / 68.04 kWp (DC)

発電量         65,000kWh/年(初年度見込)

電気の使途       東北電力への全量売電

パネル         DMEGC社製 105w × 648枚

パワーコンディショナー 山洋電気社製

架台          48.6xT2.4単管パイプジョイントドブマルチジョイント

モニタリングシステム  現地コントロールパネル

遮光率         30%

基礎          クランプベース、50cm掘削埋設

設備の高さ       3m

支柱間隔        4m×5m

地目          農地

耕作物         ワラビ、山菜類

圃場面積        約3,000㎡

設置費用        約1500万円

発電開始        2017年9月

特徴          手動によるパネル角度可変式であり、冬季は60度以上にし雪害を防止でき

            る。夏季は5度にすれば発電量の増加を見込める

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