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固定価格買取制度② 固定価格買取制度のしくみ

更新日:2019年12月10日

第3節 太陽光発電の今を知る 第11回「固定価格買取制度② 固定価格買取制度のしくみ」

前回は再生可能エネルギー特別措置法ができるまでについて紹介をしました。 第11回目のテーマは、固定価格買取制度(FIT)のしくみについて説明していきます。


固定価格買取制度の概要

固定価格買取制度(FIT)とは、再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマス)で発電した電気を、電力会社等が一定期間、一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。この制度により、発電量予測から売電収益も予測できるため、コストが高い再生可能エネルギーの導入に対して投資回収の見通しを立てることができます。そのため、最も短期間で導入できる太陽光発電を中心に、再生可能エネルギーの設備投資が進みました。


また電力会社が再生可能エネルギー電気を買い取るため費用は、電気の利用者から「再生可能エネルギー賦課金」という形で毎月の電気料金に上乗せして調達しています。ただし、「回避可能費用」と呼ばれる、電力会社が再生可能エネルギーを買い取ることにより、本来予定していた発電を取りやめ、支出を免れることができた費用も存在します。そのため電力会社は、通常の電気料金から回避可能費用を拠出し、賦課金と合わせて、再生可能エネルギー電気を買い取る費用に充てています。


買取価格

この制度の肝となる買取価格や買取期間は、発電事業が効率的に行われた場合に通常必要となるコストをベースに、適正な利潤などを勘案して設定されているため、電源種別や設備規模などの条件により異なります。


また買取価格は、技術の進歩や市場競争による価格の低減などを反映し、毎年度見直しが行われています。そのため「固定価格」には、発電設備の建設前に国の認定を受けた時点(10kW以上の太陽光発電の場合は、電力会社との接続契約締結時点)で設定されていた価格が適用されます。

今回は、再生可能エネルギー特別措置法ができるまでについて簡単に紹介をしました。 次回のテーマは「固定価格買取制度③ 固定価格買取制度下での太陽光発電」を予定しています。 また、本サイトで取り扱ってほしい記事などがありましたら、お問い合わせにてお気軽にご連絡ください。


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