設備下ではぶどう栽培。オリジナルワイン販売目指す
3月4日、千葉県市川市の学校法人千葉学園千葉商科大学(以下CUC)キャンパス内に、『千葉商科大学ソーラーシェアリング実験施設(1号機)』が完工しました。 企画・設置サポートは、ソーラーシェアリングの事業化支援などを行なう千葉エコ・エネルギーが行ないました。
設立100周年に向けて「CUC100ワイン・プロジェクト 」
同大学は昨年創立90周年を迎え、その記念として「CUC100ワイン・プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは学生が主体となって、キャンパス内のソーラーシェアリング設備のもとでぶどうを栽培し、100周年に向けて市川産のCUCオリジナルワインを造るというものです。まずは5年後に300本のワインを造ることを目指して栽培がスタートしています。
プロジェクトで目指していること
1:圃場はソーラーシェアリングを導入し農業の将来像を探る実験設備とする 2:発電した電力は大学内で自家消費して、自然エネルギー100%大学の取組みに貢献する 3:栽培に伴う農作業は地域からの協力者を募り、学生と未来を担う子ども達や障がい者、農家との協働体制をつくり地域社会に貢献する クラウドファンディングサイト『Ready for』「 千葉商科大学の学生がワイン作り!CUC100ワイン・プロジェクト 」
「自然エネルギー100%大学」を目指して
大学として日本最大のメガソーラー発電所を持つ同大。2019年1月、発電量と学内の消費電力量を同量にする「(電気での)自然エネルギー100%大学」という目標を実現しています。2020 年度には、電気だけではなくガスも含めた消費エネルギーの総量を発電量と同量にする「自然エネルギー100%大学」の達成を目指しています。
今回のソーラーシェアリング施設はこの2020年度の目標に向けた取り組みの一環であり、CUCはこれらの取り組みを他の教育機関等にも実施するよう、働きかけを行なう予定です。
オフグリットで電力供給。災害時は地域の避難拠点に。
今回の施設は電力会社の系統と連系しないオフグリッド型で、平常時は同大学施設への電力供給を行ないます。災害時など地域が停電に陥った場合は、設備に付随しているコンセントから電力供給を行なうことが可能なシステムとなっており、地域の方々の避難拠点として機能します。
日本が抱えるエネルギーや農業の課題に対し、ソーラーシェアリングを通して学生・教職員・企業が連携し取り組む事例となりました。
設備概要
発電所名 千葉商科大学ソーラーシェアリング実験施設(1号機)
所在地 千葉県市川市国府台 千葉商科大学キャンパス内
所有者 株式会社CUCサポート(学校法人千葉学園100%出資事業会社)
営農者 「CUC100ワインプロジェクト」に参画する千葉商科大学学生
発電出力 8.64kWp (DC)
電気の使途 自家消費(学内施設へ供給)
パネル ルクサソーラー社製 120 W × 72枚
インバーター SMA社製 5.4 kW × 1 台
架台 日本BSL社製アルミ架台
蓄電池 DMM社製 13.05 kWh ×1台
遮光率 約 43.1 %
基礎 ラスコジャパン社製 ソーラーファウンデーション
地目 同大学内の敷地(以前はピッチング練習場として利用)
施工 株式会社ビル技研
耕作物 ぶどう(ワイン用)
設備直下面積 約 120 ㎡
竣工 2019 年 3 月 4 日
特徴 「CUC100ワイン・プロジェクト」と称し、学生が主体となって
農産物の生産から商品化までを取り組んでいく。
写真提供:千葉エコ・エネルギー
出典・参考
千葉商科大学「CUC100ワイン・プロジェクト」ぶどう作り開始!」
https://www.cuc.ac.jp/om_project/dctmu00000000d3a.html
千葉商科大学プレスリリース「千葉商科大学が日本初の「RE100大学」を達成! 直近1年間の電気の自然エネルギー率が101.0%に。」
https://www.cuc.ac.jp/news/2018_2/mstsps000000um69-att/cuc_press190227_re100.pdf
RE100
http://there100.org/companies
千葉エコ・エネルギープレスリリース「千葉商科大学ソーラーシェアリング実験施設(1号機)の企画・設置サポートを実施」
https://www.chiba-eco.co.jp/?p=2205
クラウドファンディングサイト『Ready for』「千葉商科大学の学生がワイン作り!CUC100ワイン・プロジェクト」
https://readyfor.jp/projects/CUC100
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