パネル下は収量も発電量もアップ
4月12日、 欧州最大の応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構は、2018年の営農型太陽光発電に関する実証実験結果を発表しました。
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記事要約
2018年は暑かったため、全般に収量が落ちた農家が多かった中で、パネル下は日陰で作物が守られたことで、収量がアップしたことが分かりました。また、日照が多かったため、発電量も多くなりました。 パネルは地上5メートルで、遮光率30%。パネル下の気温は他と変わらなかったものの、春秋の土壌温度は周囲より低くなりました。また、乾燥した夏の間も、土壌の湿度は他よりも高く保たれ、作物には良い影響が出ました。発電と収量とを合わせて考えると、土地利用効率はパネルがない場合の186%に達しました。 フラウンホーファーはインド、チリ、ベトナムでも実証実験を進めており、インドでは、遮光と地中の水分蒸発の防止効果で、トマトと綿花の収量が40%アップとの結果が既に出ています。コスト的には、野立ての太陽光設備よりは高くつくものの、一般的な住宅屋根の太陽光パネルと設置コストは同じくらいです。
出典・参考
Fraunhofer Press Release Agrophotovoltaics: High Harvesting Yield in Hot Summer of 2018 https://www.ise.fraunhofer.de/en/press-media/press-releases/2019/agrophotovoltaics-hight-harvesting-yield-in-hot-summer-of-2018.html CleanTechnica Fraunhofer Reports Combining Farming With Solar 186% More Efficient In Summer Of 2018 https://cleantechnica.com/2019/04/12/fraunhofer-reports-combining-farming-with-solar-186-more-efficient-in-summer-of-2018/
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